「オレンジ色の恋手紙」


うまく声が出ない… なんでだろう?
もう、決めたのにね
『もっと、簡単だと思ってた 気持ちを伝えるなんて…』

後ろ手に隠した 夕日に染まった淡い恋
ほら、キミに渡さなくちゃ
勇気をだして

涙がでそうなの
― 眩しい夕日(ひかり)のせい…!
やだ…っ 顔見ないで!
オレンジ色 染まる手紙と私

ほろ苦い―― …" 恋の色 "


悔しい思いなんかいらないよ!
もう、逃げたくない
『うまく笑えなくたっていい… 気持ちを伝えなくちゃ!』

少し折れた封筒 キミの前に差し出したら
あとは言葉にするだけ
ほら、もう少し…!


「ずっと、キミの事…」

もう一歩の勇気をだそう
ねっ?言えるでしょ?

「ずっと前から… キミの事が好きなの!」

どうしよう 泣きそうだ…。


ふいに感じた温かさに
そっと、目を開ければ
キミの腕が私を包み込んでいた
「ありがとう」って


夢を見てるみたい
夕日色の手紙は恋のおまじないで
照れくさそうに、ふたりの物語がいま始まっていく
オレンジ色 染まる私とキミの

ほの甘い―― …" 恋の色 "